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Title : MUSE / Absolution (written by トム)
Date : 2011.02.01 Tuesday / Category : -
MUSEというバンドの中で史上最高傑作であり、一番人間味溢れる楽曲たちである。
人というのは、切ないとき、気が狂ってしまいそうなとき、愛しいとき、悲しいとき、愛してやまないとき、全ての感情を凝縮させ一つの音楽というものになるのならば、まさにAbsolutionというアルバムになるだろう。
人が色々な感情が形成されていく時期が思春期ならば、今のteenたちに実際手に取って聞いてもらいたい。愛しいまでに奏でるギター、ベース、ドラムの重なる三十奏である。オルタナティブロックであるという概念すら突き抜けてしまい、どこに帰るというのだろうか。
ジャケットからわかるように、僕らはどんな時であれ空を見て色々なことを忘却してきたのかもしれない。
色々なことを忘れていくうちに気づいていくこと、忘れていく悲しさ、それらの哀愁感が漂うアルバムと言ってもいいだろう。楽曲的には攻めに攻めを重ねているアルバムかもしれないが、他にはない突き抜けた美しさ、残酷さ、醜さ、悲しさが良く伝わるアルバムではある。
しかしこれらのありとあらゆる感情に現実逃避するのでなく、闘ってほしい。
これらの感情を抱いてしまった時、私たちに出来ることが啓示されているアルバムである。
是非五感全てで感じてほしい。
(トム)