随分、古いアルバムですが、たまたま部屋から出てきたので聴いています。学生服の少女達の顔がないジャケットが印象的な、NUMBERGIRLの1999年リリースの2ndアルバム『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT』。
張り詰めた緊迫感を漂わせながら、やりきれない思いを、ナンバーガールは全身全霊で音にしていた。殺伐とした世の中に生きるやり切れない思いを抱えた若者たちの代弁者=それが彼らだった。
ロックフリークの間でカリスマ的な人気を獲得しながらも、惜しまれながら2002年に解散してしまった彼ら。
この初期衝動のカタマリのような音は当時の私の若者ならではの混沌とした空気をそのまま表現してくれていたようにも思える。
ナンバーガールの凄いところは、メンバーそれぞれの個性がすさまじいところだ。田淵ひさ子の女性とは思えないほどの凄まじい破壊力を持ったギターは当時のロックシーンに相当なインパクトを残したし、向井秀徳のお経のような歌や独特な歌詞の世界観もしかり。アヒトイナザワの破壊力満載のドラムもしかり。ベース中尾憲太郎は他のメンバーの個性を一つにまとめ上げながら、ずっしりとバンドの芯となり核をを支えていた。誰が欠けても成り立たない音、バンドだったと思う。
兎にも角にも、ここまで破天荒なバンドを私は知らない。同時に、若者のやるせない思いをこれまでにないほどに強烈に表現していたバンドも。
10代の日常には色々なことがあり、20代の日常もまたしかり。人生というものはいくつになっても悩みがつきないものだ。そんなとき私は彼らのアルバムを聴き、忘れかけていた本来の自分をもう一度奮い立たせるのです。このアルバムに出会えてよかった。10代も20代も感謝しっぱなしです。
今の10代に機会があれば是非聴いてもらいたい一枚。
(本文:オオキサエリ)
NUBERGIRL(EMI)
















