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Title : As Time Goes By- Stephane Grappelli & Iwao Furusawa-(written by HISSY)
Date : 2010.03.24 Wednesday / Category : -

休みの日、いつもより遅く起きた朝、最初に掛ける音楽は何ですか?
時間に追われることなく過ごせる一日、最初の音楽は何ですか?

窓を開けると陽が差し込み、昨日までの喧噪とは無縁の一日が始まる。
「今日は何をしよかな?」音楽に耳を傾けながらベッドの中で、ぼんやりと考えてみる。
とりあえず、コーヒーを淹れよう。
カップから立ち上る香り。
徐々に、意識もはっきりしてくる。
「ランチでも行こうかな。」

そんなゆったりとした一日の始まりにふさわしい作品。
古澤厳とステファン・グラッペリとの共同作業で生まれた1枚。
1曲目の「Too Marvellous For Words」で部屋の時間の流れが変わる。
二人のヴァイオリンがお互いを気遣いながらも、やさしく音を奏でる。
やさしく、でも意志を持ってスピーカーから溢れ出る音。
それに身を任せていると、曲は「These Foolish Things」「Our Love Is Here To Stay」へと移り変わる。語りかけてくるヴァイオリン。
そこに耳を傾けていると、いつの間にか最後の「As Time Goes By」が流れている。
(written by HISSY)


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Title : Jamiroquai/Emergency On Planet Earth(written by JIN.)
Date : 2010.03.24 Wednesday / Category : -

気付けば「エコロジー」という名の元に、利潤を追求する大企業から子供まで地球を憂う今日この頃。

80年代後半からロンドンに巻き起こったアシッドジャズムーブメントの最中、シーンの寵児と絶賛の中92年に産み落とされたjamiroquaiの1stとなる「Emergency On Planet Earth』は約20年近く経った今こそ新たに評価すべき名盤!

アシッドジャズと言うには泥臭い、ソウル、ジャズ、ファンクの滋養を存分に飲み込んだ有機的なグルーヴに、環境保護を声高に歌うリリックは今の時代の気分にしっくりくるもの。

エコバックやゴミ分別化などに合わせて、この名盤は一家に一枚常備しておきたい所で!?
(written by JIN.)


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Title : BLAKROC / BLAKROC(written by groovenuts)
Date : 2010.03.01 Monday / Category : -

「Blues / RockバンドのBlack KeysとHipHopアーティスト達がプロジェクト・アルバムを発売」「制作期間11日」「制作模様をネット配信」。このニュースを見た瞬間に”Blakroc”というこのプロジェクトのウェブサイトに飛び込んだ。

2009年11月にリリースされたこのアルバム”Blakroc”。プロジェクトの発起人は、米国の有名HipHopレーベル、ロカ・フェラ・レコードの共同創設者Damon Dash。彼とBlack Keysが中心となり、Jim JonesやMos Def、RZA、Raekwon、故ODB、Q-Tipなど、HipHop好きなら思わずニヤリとしてしまう実力派アーティスト達と(たった!)11日間でアルバム1枚を完成させてしまった。

この作品の特筆すべき点は、ずばり「サウンド」だろう。ここ数年、HipHopミュージックの傾向として声にエフェクトを加えるオートチューンが多用され人気となっている。特に2009年のヒットチャートを賑わした楽曲のほとんどがそのオートチューンを使用していて、ベテラン・ラッパーのJay-Zが”D.O.A.(Death Of Autotune)”という楽曲で異議を唱えるなど、揺り戻しの動きが出た程だ。

そんなシーンの中で、BluesやHipHopが持っている泥臭さや力強さ、生音から伝わるブラックネスを前面に押し出した、言わば主流とは明らかに逆行しているこのプロジェクトの放つサウンドが、非常に異質なものに感じるのと同時に、Jay-Zの”D.O.A.”並みの批判力とインパクトを持っているように思えた。アーティスト同士をくっつけて、その意外性を楽しむだけに終始するマッシュアップ企画にはならず、(特に現行メインストリームの流れにおいて)非常に価値のあるプロジェクトであったといえる。BluesとHipHopの相性に関しては、作品を一聴してもらえばすぐに納得していただけるだろう。
(written by groovenuts)



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Title : KEEP THE FAITH1(written by HISSY)
Date : 2010.03.01 Monday / Category : -

映画「This is it」では初めて、多くの人がマイケルの深部を垣間見ることができた。そこにあったのは、これまで知られていた彼の姿ではなく、細部にわたり音楽や舞台にこだわり、観客の求めているものを作り出そうとする姿であった。天才だから名声を得られたわけではなく、そこにストイックなまでの努力があったからこそ多くの傑作が生まれた。そんな1曲に、『自分を信じろ』『顔を上げ世界にプライドを示すんだ』と歌う『keep the faith』がある。これまで、アルバムに埋もれクローズアップされることの少なかった曲であるが、ぜひとも聴いてもらいたい1曲だ。

ドキュメンタリー映画「this is it」を観て、マイケル・ジャクソンの深部を初めて知った方は多いだろう。生前、彼は多くの噂やゴシップにまみれていたがゆえに、彼の音楽に対する姿勢や気持ちがクローズアップされることは殆ど無かった。それは、彼の頑なまでの完璧主義によるところも多いようにも思う。
しかし今回、不幸な事件をきっかけにステージの舞台裏を観ることができ、彼のプロフェッショナルな仕事を垣間見ることができた。画面から放たれる空気、彼の姿勢や考えが観る者に直接伝播し誰もが引き込まれてしまう。
アルバム「Dangerous」に収録されている「keep the faith」は、そんな彼だからこそ歌える曲だ。シンプルなメロディーに乗って歌われるメッセージ。当初は他のメッセージソングと同様に聞こえていたが、「this is it」を観終わった今、改めて聴き直してみるとその言葉の重さがひしひしと伝わってくる。『自分を信じろ!』『顔を上げ、自分のプライドを世界に示すんだ』とマイケルは歌う。自分に自信を持つこと、そのために努力することの大切さを彼は歌う。
アルバムの中に埋もれてしまっている曲ではあるが、多くの人に聴いてもらいたい1曲だ。
(written by HISSY)


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